「人生を導く5つの目的」という本を読んでいる。
聖書に基づいたキリスト教の本だ。
この本によると、人生は仮の住まいであり、死後の世界こそが永遠の家、永遠のふるさとであるらしい。
本当にそうか?
旧約聖書・伝道者の書にはこうある。
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。私は知った。人は生きている間に喜び楽しむほか、何も良いことがないのを。また、人がみな食べたり飲んだりして、すべての労苦の中に幸せを見出すことも、神の賜物であることを。」
ここには現世肯定的、現実肯定的な聖書の姿勢がある。
死後の世界に永遠の救いがあるのかもしれない。
しかし、聖書は同じように、この現世の中に永遠の幸福と救いがあるかもしれないことをほのめかしている。
真理はどこにあるのか。
僕は刹那的なこの世の価値ではなく、永遠の価値から人生を感じ、考え、判断したい。