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2022年8月

自己批判の勧めと内的自殺。

自己批判できない人間がいる。 自分を客観視し、あるいは自分の信念を一度徹底的に否定する事のできない人間がいる。 真の意味で哲学者、思想家になれる人間は、内的に自殺した人間だけだ。 内的な自殺とは自己否定ではない。 内的な自殺とは己の価値を信じて死ぬことだ。 また内的な自殺と肉体的な自殺の区別ができない人間がいる。 内的な自殺は幸福だ。 内的な自殺とは自己を信じて死ぬ事だ。 自分という人間に価値があ […]

民主主義は最高の制度か?

民主主義は権力の暴走を防ぎやすいという守備的な意味で、良い制度である。 しかし万能ではない。 ヒトラーは民主主義によって選ばれた。 スピーディーで賢明な決断という意味では、賢臣に支えられた哲人王、君子、賢帝による独裁制の方が優れているだろう。 民主主義は古代アテネにおいて、挫折している。 民主主義を過信してはいけない。

共産主義の敗北と復権。

共産主義からはなぜ独裁が生まれやすいのか。 一定の発展を遂げた共産主義社会では労働意欲が停滞し、生産性が低下するからである。 低下した生産性と労働意欲を強制的に高めるために、強い権力が求められる。 共産主義は社会インフラの整備されていない後進的社会では絶大な威力を発揮する。 しかし整備された社会インフラのもとで共産主義社会が一定の経済的発展を遂げ、中産階級が増えてくると、共産主義社会は徐々に脆弱で […]

プーチンはなぜ失敗したのか?

プーチンはなぜ失敗したのか? 自分に堂々と反対する人間を自分の周囲から排斥してしまった事が、最大の敗因だろう。 ウクライナは早期に陥落するという甘い情報、誤った現実認識を信じてしまった。 ウクライナ侵攻を事前に止める人間の声に耳を傾ければ、もっと賢明な判断ができただろう。 貞観政要をプーチンが学んでいれば、こんな事にはならなかったかもしれない。 理性を効かせて自分を批判してくれる人こそが、実は自分 […]

なぜ働くのか?

私たちはなんのために働くのか? お金を稼ぎ、他者の役に立つためであるのは言うまでもない。 それを踏まえて、仕事は三つのものをもたらしてくれる。 1,能力の向上2,人格の向上3,楽しみ 仕事を通して知識やスキルは言うまでもなく、分析能力や思考能力、研究能力や情報収集能力、コミュニケーション能力、セルフコントロール能力、さらには気力や体力が養われる。 社会的評価や地位、それについて回る権力という物も一 […]

仕事選びのコツ

仕事の選び方は以下の三点が重要になる。 得意である事。 好きである事。 社会的ニーズがある事。 好きだけれども得意じゃない。 好きだし得意だがお金にならない。 現実の仕事選びは難しい。 仕事選びに困っている人はとりあえず好きな事、興味のある事を最優先にするのも良いかもしれない。 好きで長く続ける事ができれば、能力も伸びるし、経験値も積めるからである。 また、働けば働くほど、知識とスキルが上がり、時 […]

私は天才。

私は天才だ。 どのような点において天才か。 「自分自身の愚かさと無力さを徹底的に自覚している点」において天才なのである。 「必要な時に他者の助けを素直に借りられる」という点において、と言えるかもしれない。 私は生かされている。 もちろん、自分の意志はしっかりと持っているし、努力もしている。 しかし人生を振り返った時、自分一人の力で獲得できた事など何もなかった。 他者を利用する生き方、というのとは少 […]

幸福とは何か?

幸福とは何か? それは愛である。 神を愛し、神から愛されること。 人を愛し、人から愛されること。 自己を愛し、あらゆる知と力に満ちていること。 これこそが幸福なのだと言えるのかもしれない。 さらに真理に従う中、すなわち神に従う中に幸福と自由はある。