私は天才だ。
どのような点において天才か。
「自分自身の愚かさと無力さを徹底的に自覚している点」において天才なのである。
「必要な時に他者の助けを素直に借りられる」という点において、と言えるかもしれない。
私は生かされている。
もちろん、自分の意志はしっかりと持っているし、努力もしている。
しかし人生を振り返った時、自分一人の力で獲得できた事など何もなかった。
他者を利用する生き方、というのとは少し違う。
自分自身に対して自信や愛情を持っているのも確かではある。
「私を生かしてくれている他者」を私は尊敬し、そうした他者に感謝している。
「生かされる私」は当然、「誰かを生かす私」を目指すべきだろう。